世界中で6億5,000万人以上の人々が肥満*をかかえて生活しており、その数は20年前と比べ倍増しています。しかし、社会はいまだ肥満*とともに生きるということはどういうことかを本当に理解できているとは言えません。この数字の陰には、肥満*によって人生が変わってしまったリアルな人たちが存在し、それによって肥満*とともに生きる人々の家族やパートナーにもまた影響を与えているのです。
ここでは、当事者のストーリーを通じて、肥満症とともに生きるということをよりよく理解し、そこから学びを得るコンテンツを紹介しています。
*海外における肥満の定義に基づいています。
日本と海外の肥満の考え方の違いについては、「『肥満』と『肥満症』の違いとは？」をご覧ください。
「肥満。太っている。ぽっちゃり。体重が重い。骨太。大柄。余分な脂肪。不健康な体重。人の体型を表す言葉は数え切れないほどあり、これらはほんの一部に過ぎません。」
「減量には、自分にできそうな、心から楽しめる運動を選び、それを趣味にしてしまうのが一番です。私の場合はそれがインドアサイクリングでした。私は今、自転車に乗らないと調子が悪くなるくらいで、自転車なしの生活は考えられません。ようやく人生が上向いてきた、と感じています。」
“レンズ越しに見る肥満 — 内側からの真実”では、サラ、アビゲイル、そしてウィンフォードのストーリーにレンズを当てます。この3人は、世界中で6億5,000万人以上が影響を受けている慢性疾患である肥満とともに生きています。
私の名前はオーレイです。 31歳で、生まれてこの方ずっと肥満とともに生きています。体型のせいで学校ではいじめられていました。孤独でひとりぼっちだと感じました。
「私の名前はアンドレアスです。私は肥満とともに生きています。私自身は肥満ではないのですが、両親が肥満であり、私の婚約者のメラニーも、現在肥満という慢性疾患を抱えて生きています。そういった背景から、私自身は肥満の重荷を抱えてはいませんが、毎日肥満とともに生き、その影響を受けています。」
私は35年間、肥満とともに生きています。かれこれ10代の頃からずっとです。しかしなんと、その経験によって、私は今、ソーシャルディスタンスや自主隔離について語ることができる唯一の立場にあるのです。それについて本記事でお話します。
「ほとんどの肥満の管理は予防を重視していて、“教育”を通じてそれを行おうとします。しかし、私たちがどれだけ教育しようとしても、このアプローチが肥満の解決にまったく効果がなかったのには訳があります。」
「食事を減らして、もっと運動すればいいのに。」 多くの人は、肥満とともに生きる人に対して、体重を減らすことができないのはその人自身の責任だと認識しています。 しかし実際には、体重を減らすことは簡単なことではありません。たとえ努力して減量に挑んでも、体には元の体重に戻そうとするさまざまな働きがあります。
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