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肥満の呼び方で悩むのはもうやめよう

(本記事は、ノボ ノルディスク グローバルが作成した記事の翻訳版です。本記事における肥満は、海外の肥満の考えを述べています。)

「肥満。太っている。ぽっちゃり。体重が重い。骨太。大柄。余分な脂肪。不健康な体重。人の体型を表す言葉は数え切れないほどあり、これらはほんの一部に過ぎません。

これらはスティグマ*を引き起こす言葉でしょうか。こうした言葉を聞くとあなたは価値のない人間だと感じてしまいますか?腹が立ちますか?それらの言葉が使われる状況や文脈によって変わりますか?」 - アンジェラ チェスワース

肥満をどう呼ぶかは重要なこと?

肥満のことをどう呼ぶべきでしょうか。肥満の話題になると私たちは驚くほどその呼び方を気にしてしまいます。事実をそのまま表現した「太っている」が良いと言う人もいれば、「太っている」と言われると不快に感じ、客観的な臨床用語である「肥満」という呼び方を好む人もいます。

私はこのほど肥満と体重管理に関する英国での学会に出席しました。その際に、ある講演者が「より体重が重い人々」という表現をしていました。この呼び方は一部の聴衆には大変不評でした。その人たちはこの表現を明らかにスティグマと感じ、不快感を覚えたのです。

「人を傷付ける意味になるかどうかは、その言葉がどのような状況や文脈で使われるかによります。例えば、通りすがりの知らない人から『太ってる』と言われたら、動揺したり、腹が立ったり、自信を無くしてしまうこともあるでしょう。一方、医師から『あなたの体には脂肪が付きすぎています。心配ですね』と言われた場合はどうでしょうか。」

-アンジェラ チェスワース

私は肥満とともに生きる人々を支援する各種団体に積極的に参加しています。スティグマは、肥満にかかわる課題の非常に重要な側面であると私は感じています。もちろん、何がスティグマに当たるのか、またその定義について意見の相違が生じてきます。人間は十人十色なので、すべての人を満足させるのは困難です。ある人が不快に感じることを別の人はそう思わないということもあるでしょう。

私にとって、人を傷付ける意味になるかどうかは、その言葉がどのような状況や文脈で使われるかによります。例えば、通りすがりの知らない人から「太ってる」と言われたら、動揺したり、腹が立ったり、自信を無くしてしまうこともあるでしょう。一方、医師から「あなたの体には脂肪が付きすぎています。心配ですね。このままでは将来健康に問題が生じるかもしれません」と言われた場合はどうでしょうか。 先ほどの場合と同じように感じますか。

肥満は自らが招いたことだと思われがちです。そのため肥満の人に対する嘲笑や差別、いじめに繋がりやすいのです。それで私はその日学会を終えて、これまでずっと「肥満を何と呼ぶべきか」にこんなにも焦点が当てられてきたということに懸念を感じました。しかし疾患そのものをどう呼ぶかよりも、「食べる量を減らし、もっと動くべきだ」というスティグマの方がよほど問題ではないでしょうか?

結局、それは単なる言葉でしかありません

周りの人は気付いていないかもしれませんが、私は活動的な人間です。私は社会人になってからずっとフルタイムの肉体労働をしています。パーソナルトレーナーもつけて、ジムに通い、毎日水泳にも通っています。ですから私のことは、太っている、過体重、体重が重い、骨太、何でも好きに呼んでください。しかし、もしあなたが私を批判したいと感じるなら、メディアの報道や、肥満と向き合う生活の実体験や理解のない一部の専門家によるレッテルではなく、ご自身で私を見て判断してください。

「私は社会人になってからずっとフルタイムの肉体労働をしています。パーソナルトレーナーもつけて、ジムに通い、毎日水泳にも通っています。」

-アンジェラ チェスワース

学会などの肥満について議論する場では、研究者と患者さんのコミュニケーションを促進することが有益だと私は考えています。対話ができれば、肥満の人が直面する困難や課題をよりよく理解することができ、皆が一つに声を合わせて、前進するためのより良い戦略のヒントになるでしょう。そしてそれは、スティグマを引き起こす言葉が何かに限った話ではないはずです。

*スティグマ:特定の事象や属性を持った個人や集団に対する、間違った認識や根拠のない認識 (差別・偏見) のこと

 

( 本記事は、ノボ ノルディスク グローバルが作成した記事の翻訳版です。本記事における肥満は、海外の肥満の考えを述べています。日本と海外の肥満の考え方の違いについては、「『肥満』と『肥満症』の違いとは?」をご覧ください。)

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